男の子はゆっくり顔を上げた。
「お前、俺の事見えるん?」
驚いた顔をしていた。
そして、その時は何言ってるかわからなかった…
「見えるも何も……あっ!どうでもいいんで北丘高校の道わかりますか?」
私はただただ時間に追われていた。
「あぁ…この道真っ直ぐ降りて行けば大通りにでるで」
…あれ…関西弁?とっ、とりあえず!!
「あ、ありがとう!」
私は大きくお辞儀をし
男の子の指を指した方向に進み始めた。
「見える奴も世の中おんねんなー…」
もし、昨日目覚ましをかけ忘れてなかったら…もし、この道を通ろうと思ってなかったらこの先あんな事にはならなかったのかな…

