この恋は、叶わない

 桜が舞い散る、春の入学式のことだった。
今年から一年生になる青山美月には、一つだけ心配なことがあった。
(友達できるかな・・・。)
そんなことを思いながら今日から通う高校へと向かった。
頭がよくて運動もできる。そんな美月にはこの学校がいちばんよかった。
ただ、同じ中学の友達がいないということだけを除けば。
 学校の中に入ると、2,3年生が花道を作り、新入生を歓迎しているようだった。
クラス分けの大きな紙が貼られていたので、見てみると、美月は1年4組だった。