今日は休み。

愛華と洗濯物を片付けていた。

愛華は家の中で洗濯機が洗い終わるのを待ってるみたいだ。

私は外で洗濯物を干している。

「璃亜!」

誰かが私を呼んだ。

「え?」

そこには綾人さんたちの姿が。

「綾人さん?どうしてここに・・・」

「璃亜ちゃん、実はね・・・」

「何か・・・?」

「璃亜・・・」

「・・・っ!」

聞き覚えのある声。

見覚えのある姿。

それは愛華の父、隆太の姿があった。

「な、んで・・・」

「愛華に会いたいと言っていてな、連れてきたんだ」

「璃亜・・・頼む!会わせてくれ」

「ふざけないで!帰って!今すぐ帰って下さい!!」

「り、璃亜ちゃん?一目ぐらいいいんじゃない?」

「いい分けない!早く帰ってよ!愛華にまたあの地獄を味わえとでもいうつもり!?」

「あの地獄・・・?」

「いいから早く帰って下さい!!」

「隆太。車に戻っていてくれるか」

「わかった・・・」

「璃亜・・・落ち着け」

落ち着け?

落ち着けるわけないじゃん!

ばかなの?

なんであの男をここに連れてきたわけ!?

そもそもなんで家を知ってんの?

分かんない!

もう分かんない・・・

「・・・リアちゃん?」

「!愛華・・・」

「今の・・・おとうさん?」

「・・・そうだよ」

愛華の顔が青ざめていく。

「愛華。大丈夫。愛華が会いたいと言うまではあの男は近づけさせないから。だから大丈夫」

「リアちゃん・・・」

「愛華?」

「隆太!」

「やっぱり愛華だ・・・」

なんでまだいたのかこの男・・・!

「会いたかった。ずっと会いたかったよ愛華・・・」

愛華に近づいた隆太は愛華を殴った。

愛華はその拍子に倒れ込む。

「愛華!!」

「隆太!お前何を!」

「うるさい!黙れ!!」

「・・・な!」

「愛華大丈夫!? 」

「平気だよ」

「愛華・・・」

「ひ・・・!」

「何故俺から逃げた?俺はお前を愛していたのに・・・」

また近づいてくる隆太。

私は愛華を後ろにかばった。

「・・・そこをどけ」

「・・・いやだ」

「どけ!!」

私は打たれ愛華から離されてしまった。

「愛華・・・」

隆太は愛華の名前を呼ぶやいなや愛華を打った。

「今までずっと俺を遠ざけて・・・俺がどんな思いでお前を待っていたと思う?」

愛華は何も喋らない。

ダが震えていた。

「帰ろ?愛華・・・」

その言葉とその行動で私はずっと眠らせてきたものが目覚めてしまった。