仕事が終わり待ち合わせ場所へ向った。

場所は近くのファミレスだ。

中に入ると春樹、綾人、鈴夜が待っていた。

「何のようですか？」

「まず最初に謝らせて欲しい」

『ごめん!!』

？？

何のこと？

一体何を謝っているのかまったくわからない。

「えっと･･･何のことですか？」

「真瑠ちゃんに無視されてるでしょ？あれは僕たちのせいなんだ」

「え？」

「誤って璃亜ちゃんに子どもがいること話してしまったんだ」

「悪ぃ！でもわざとじゃねーんだ！信じてくれ!!」

「璃亜。ほんとにごめん」

なんだ。

そんな事か。

「別に気にしていません」

「ほんとか！？」

「はい。そもそもそこまで仲が言い訳では無いので。別にどうでもいいです」

「どうでもいいって･･･そんなわけないじゃん･･･」

「どうせ信じても裏切られるだけですから」

そう。

いつだってそうだ。

信じれば裏切られる。

だから私は誰も信じない。

誰も･･････。

「それだけひどい目にあったって事なのかな」

「別にそう言うわけでは無いですけど･･･」

「じゃあ何なんだよ？」

「･･････」

「やめておけ･･･璃亜話したくないなら話さなくていいからいつか人を信じられるようになってくれ」

「信じられないのも分からなくはないんだけどね」

「まぁ俺達の気持ちは本当だがな」

「･･･分かりました。心の中に入れておいてあげましょう」

「上から目線ダネーまぁいいや。璃亜ちゃんだから許してあげるよ」

私は立ち上がりその場を去ろうとした。

「璃亜」

呼び止めたのはレイだった。

「俺はお前の味方だ。いつでも頼ってくれ」

「レーイークーン？俺じゃなくて俺達でしょ！」

「まぁそういうことだ。覚えとけよ璃亜!!」

うるさい。

叫ばなくても聞こえてる。

はー。

なんなんやろ。

この人たち。

何だか調子が狂うな。

「･･･おやすみなさい」

私は一言言って帰った。

素直に謝るところ･･･

根は悪い人じゃないんだろうけど私は愛華を守るために自分を捨てた身だから。

あなた達とは違うんだよ･･･。