その後私たちは一緒に暮らすことになった。

もちろんレイの家で。

愛華も一緒に。

レイのうちはたくさんの使用人がいてちょっとやりにくい時もあるけど。

みんな大切な家族みたいな人たちだから。

そうそう。

私の身体なんだけどね。

春樹さんが新薬を開発してくれて完全に治ったんだよ。

もうあの副作用で倒れることもないんだ。

それと仕事も辞めたよ。

ホテルはダメってレイに怒られちゃったから。

今は半日の事務の仕事してる。

凄くひまなんだけどね。

春樹さんはというとある病院の院長になったんだって。

凄いよね?

私には無理だわ・・・

綾人さんはいつも通り俺様で我侭な社長さん。

だけど優しい人。

二人ともたまに遊びに来てくれてる。

凄く嬉しい。

今まで味わったことがないくらい幸せ。

ずっとこのまま続くといいな。

そういえばもう一つだけ報告があるんだよね。

実は・・・・・・

「りあちゃん!」

「愛華。どうかした?」

「はるにいたちが来てるよ!」

「え?」

「よう・・・」

「綾人さん、春樹さん」

「幸せそうだね」

「はい!」

「ま。当然だろうな。想い人と結婚したんだからな」

「ふふふ」

そう。

私はレイと籍を入れたんだ。

ずっと一緒にって入れてくれた。

今の私の名前は黒川璃亜じゃない。

鈴森璃亜だ。

そして鈴森愛華だ。

みんなずっと一緒に。

ずっと幸せにー。