「大変だねりあさん」

「そう思うなら変わって・・・」

「やだよ」

今裏の事務所で愚痴聞いてもらってるんだけど。

このこの名前は真瑠。

年下なんだけど色々と聞いてくれる子だ。

「ていうかなんであの人たちりあさんのこと好きなんだろうねー?」

「知らないよ・・・」

「心当たりないの?そもそもどこで知り合ったわけ?」

「あーと・・・」

私は真瑠さんに出会った時の事を話した。

確か春樹さんはホテルてお客様と従業員で知り合った。

綾人さんは私の祖父と知り合っただった。

鈴夜さんとは町で絡まれていた所を助けてくれた。

「・・・そうなんだー。でもそれでなんで好きになるのかねぇ?」

「さぁー?分かんない・・・」

「変な人たちだね」

「そうだね・・・」

真瑠さんの言う通り。

確かになんで好きになったんだろう?

そもそもどこが好きなんだ?

こんな田舎の娘のどこが?

わからない。

まぁ考えただけ無駄だな。

そのうち諦めるだろう。

その日の仕事を終え私は帰ろうとしていた。

「じゃあねりあさん。お疲れ様」

「うん。お疲れ様」

車に乗り私は家へと帰った。

運転中私は考えていたんだ。

私が好きだなんて何かの間違い。

からかってるに決まってる。

それに私のこと知れば離れていく。

だから私は信じない。

誰も信じない。

私にはあの子だけだから・・・。