奈々絵が食事を作ってくれている。

その間私はお風呂へ入ることにした。

愛華は奈々絵を手伝ってるみたい。

兄ちゃんとレイたちは居間にいる。

「なぁ。お前高良って言ったか」

「そうだけど」

「お前の妹奈々絵・・・璃亜に何をした?」

「は?」

「璃亜ちゃんがあんなに甘えてる姿見たことないんだけど」

「当然だな」

「どういうこと?」

「俺達は小学生の時にこっちに引っ越して来たんだ。俺は小三、奈々は小二。引っ込み思案で友達ないなかった奈々に璃亜はいつも話しかけていた。2人は仲良くなり今では大親友みたいだな」

「そうなのか」

「そう。だから璃亜は自分の悩みや抱え込んでいる秘密とかは奈々にしか話さない。逆に奈々もそうだからな」

「2人はすごい仲いいってことだね」

「そういうことだな」

「・・・・・・なに話してんの?」

「璃亜」

「ちょっとな」

「ふーん」

「璃亜出たん?ご飯出来たよー・・・って髪濡れてる!」

「え?あー別にいい。ほうっとけば乾く」

「ばか!」

バスタオルを投げられた。

「ちょ!なに・・・」

髪の毛をバスタオルで吹いてくれる奈々絵。

「風邪ひきたいわけ?ちゃんと乾かしよ!」

「面倒じゃん」

「面倒ってあんた女やろ!」

「うーん」

しばらくしたら「出来た」と開放してくれた。

「ご飯冷めないうちに食べよ」

「そうだね」

『いただきます』

皆で食べたご飯は美味しかった。

今までは愛華と2人だけだったから

ただのオムライスだけどすごく美味しい。