私の身体を治すために動いてくれているレイたち。

本当にありがとう。

まだ生きていたい!

とは言ったものの私は助からない。

だから私は一つの願掛けをした。

私の身体が治ったとき私は3人の中から1人を選ぶ。

まぁ心はもう決まっているんだけどね。

それまでは言わないけど許してね。

だって私には他にもう何も無いから。

「りあちゃん!」

「愛華?」

「にいちゃんが来たよ!」

「よぉ。久しぶりだな」

そこには私の友だち奈々絵とその兄高良の姿が。

「兄ちゃん。どうしたの」

「暇だから来たんだよ 」

「なー奈々」

「うん」

「奈々絵・・・」

「うん?」

私は奈々絵に抱きついた。

「うぉ?どうした?」

「別に何でもない」

「おーい!璃亜ちゃん」

「あ?あいつらだれだ?」

「春にい!」

「愛華ちゃん」

「彼らは誰?」

「兄ちゃんと奈々絵ちゃんだよ」

「兄ちゃん!?」

「血は繋がってねーよ?」

「そうなのか?」

「俺は璃亜の一つ上の先輩だよ。でこっちが妹の奈々絵だ」

「ふーん・・・でなんで璃亜は抱きついてんだ?」

「りあちゃんは奈々絵ちゃんが大好きだから!」

「はぁ?」

「璃亜・・・」

「なに?」

「いい加減離れて」

「やだ」

「うざい。離れろ」

剥がされた。

「ケチ」

「ケチじゃない」

「なぁー璃亜。お前また1人で抱え込んでんだろ?」

「別に」

「頼れって言ってんじゃん」

「そうだよ璃亜。うちたちがおるやん」

「じゃあ・・・一つ頼ってもいい?」

「おぅ!」

「なに?」

「お腹・・・すいた・・・」

大きなお腹の音がなった。

「そう来ると思ったよ」

「え」

「兄ちゃん!」

「あぁ」

兄ちゃんが手提げ袋を取り出した。

「食材買ってきたよ。台所貸してね」

「ありがとう!奈々天使!!」

「自炊しろ」

「たまにしてる」

「毎日!」

「やだ」

「・・・たく」

奈々絵は料理を始めた。

私たちは居間で待っていた。