「・・・は・・・なせ・・・」

「邪魔をするな。愛華は俺が引き取る」

「愛華は・・・渡さない・・・!」

その場にあった石は浮き、これまで吹いていなかった風が吹き、私の周りには力で溢れていた。

「!だめ!りあちゃんだめ!」

「ごめんね・・・私は力を隠すことで愛華を犠牲にするなら力をバラして愛華を守りたい・・・ごめんね・・・」

私はにこっと笑った。

どこからか飛んできた包丁が隆太の首に当たる。

「な・・・何なんだこれは!?」

「愛華を・・・離して・・・それともここで死ぬ?」

「・・・!くそ!!」

隆太は愛華を離した。

「りあちゃん!」

「愛華・・・良かった」

「ありがとう!」

「うん。大丈夫」

「璃亜ちゃん・・・」

「どうなってんだ?」

「・・・・・・」

「隆太さん・・・愛華にまた近づけは今度は確実に殺しますよ?」

「!」

「分かったら出ていってください」

隆太は暴言を吐きながら去って行った。

その場に浮いていた包丁や石たちは地面へと落下した。

そして私はその場に倒れ込んでしまった。

「りあちゃん!」

「璃亜!」

「璃亜ちゃん!?」

「!・・・とりあえず部屋で休ませよう」

鈴夜は私を抱き抱えベッドへ運んだ。