やっぱりこの時間が素直に幸せ〜





こんなに見てるのに飽きないなんて、古川君ほんとにずるい生き物だよね




まっ!私が古川くんを好きな理由は顔じゃないんだからもし万が一見飽きても全然大丈夫なんだけどね!!



見飽きるなんてこと絶対にないと思うけどね!



「望ちゃん、聞いてる?」




「・・・ふふぉ?」




「なにその返事」



肩を揺らして笑うきのこちゃん




「た、確かに『ふふぉ?』は、ね。私も思った、あはは!」


危うく完璧変人になるところだったよ



「それで、私のこと呼んだ?」




「あ、うん、古川君が呼んでる」




「え!?ふ、古川君!?が、私を!?」




「おーい」



声のした方を振り向くと、美術室のドアにもたれかかってこっちを黙って見つめてる古川くんがいた




みんな視線はハートになっている




「ぎゃー!本物だあー!」




「『ぎゃー』って」




肩を震わせて笑う古川君



「あ、ごめん、ついテンションが・・・」




「古川君、今日はどうしたの?」




きのこちゃんがきくと



「あ、森下の絵を見に来た」




へぇ、森下さんのねぇ・・・




ん??




「えっアタシ!?」




「うん。アタシ」




「な、なん、で?」



「なんでだろうねぇ、教えない」




「え!?」




なになに、そのドS感




嫌いじゃない、嫌いじゃないよ?うん!