下校時間
「雨雨降れ降れぇ♪」
「もう降ってるじゃん」
「ぶーっいいの!」
雨が降ってるにも関わらず
歌?を歌い続ける瑞季
「土砂降りだねぇ」
「…」
黒い雲と雨で空が見えない
――ピカッ!
「ほぁ?!きゃー蒼空ぁ」
「光っただけでしょ」
「か、雷だべさぁぁ」
さっき歌ってたくせに
雷がどんどん近づいてくる
「おーい二人ともぉ」
「!けんちゃん」
あ
そっか好きだったんだっけ?
じゃあ、あたしは
「あ、蒼空!」
「和也?」
「そ、雷鳴ってるけど帰んないの?」
「そっちこそ」
あたしは廊下に出ていった
―――ゴロゴロ…
「一緒に帰ろうぜ」
はい?
「あの二人いいカンジだし」
何を言ってるんですか?
雨の日は、いいことなんてないと
思ってた
って!和也が好きみたいになってる!
