瑞季と別れたあと、あたしは一人で歩いていた
「あ」
突然声が聞こえて
後ろを振り返った
「やっぱり!蒼空じゃんー」
「和也?」
「そそ、幼馴染の和也でぇす」
鈴宮和也
幼馴染
「久しぶりじゃん!蒼空は何組?」
「一組」
「俺二組ー♪近いな」
「・・・」
なんだろ
和也に会うと・・・
「?どうした」
「え?あ、いや」
「変な奴ー」
「悪かったね」
・・・何か持ってる
ピンクの便箋
「なに?それ」
「ん?あぁこれ?」
「・・・」
「ラブレターかなぁ??」
・・・ラブレター・・・
そっか、和也意外にモテるもんね
「うーそ!写真が入ってるだけですよーだ」
そう言って中から写真を出す
「猫・・・」
「俺、猫飼ったんだー☆」
「へぇ・・・」
「あれれ?もしや、俺のこと好きなの?蒼空?」
「んなわけない」
「だよなぁ!」
「もういるもん」
あれ?
今あたしなんて言った?
「マジ?!」
「・・・ん」
「なんだよー!早く言ってくれって」
「え?」
「俺、ずっとお前のこと好きだったのによぉ」
