「帰ろっか☆蒼空ぁ」

「うん」

いつもの帰り道を瑞季と歩くのが好き

オレンジの空が好きだった

「夕方なのに暑いぃぃ!」

「だね」

「蒼空はさぁ、健哉のことどぉ思う?」

「別に何も」

「そっかぁ」

やけに瑞季が大人しい

「どうしたの」

「好きみたいなのぉ…」

「へ?」

瑞季があんな軽そうな男が好き?

まさか…

「本気?」

「うん…本気」

「頑張ってね」

瑞季が嬉しそうに微笑んだ

「蒼空も好きだったらどうしようって思ってたんだぁ」

「んなわけない」

「だね☆」