目を覚ますと、そこは
自分の部屋だった
・・・・え
「・・・・」
「起きたか?」
「?!」
あたしの部屋に
悠兄がいた
「何故に?!」
「悪かったな、なんか」
「って!今何時?」
もう、外暗いっす・・・
「んー7時」
「・・・そんなに寝てたんだ」
「まっ、無事だったんだし」
「・・・」
「ほら、飯食うぞ!」
「・・・悠兄食べてないの?」
「心配だったからな」
「・・・ありがとう」
「はは、お前らしくない!」
そう言って
あたしの頭を撫でてくれたよね
あたしはそれが、好きでした
「あ、月・・・」
「月?」
「・・・すごいよね」
「?」
「38万kmも離れてるのに」
「だな」
あたしは、月に向かって
祈った
【どうか、幸せに暮らせますように】
って
あたしは、ご飯を食べてから
ずっと、空を見ていた
飽きない
なんか、綺麗すぎて・・・
嫌な事なんか忘れてしまう
「空飛んでみたいな・・・」
こんな綺麗な空を飛んでみたい
――ズキッ・・・
「っ!!・・・」
なに?
また・・・
なんなのよ・・・!
「おーい、蒼空!風呂ー」
「っ・・・悠・・・に、い」
バンッ!
勢いよくドアが開いた
「蒼空?!どうした!」
「・・・い、た・・・い」
駄目だ、まだ痛い
頭痛かな・・・?
風邪引いたんだ
あぁ・・・
明日学校行けなくなっちゃう
瑞季に、
会いたい・・・な・・・
