それからというもの、文化祭の準備はそれはもう順調に進んでいった。  だってクラスの団結力すごいんだもん。

他のクラスは多くて10人程度しか集まらなーいってカナヲが言ってたのにうちのクラスは少なくて10人。  殆どの人が手伝って教室を華やかにしていっていた。

あ、ちなみにカナヲは前に私に詰め寄ってきた女子の一人。 最近謝ってきてくれて仲良くなりました。友達が増えるのは良いことだ。

そして今日は衣装合わせ。ホールに出る子たちは動物の衣装を着るのだ。

私は料理が得意ということでキッチンリーダーというのを任されてしまった。 澪ちゃんはホールで接客をするらしい。 …大丈夫なのかな?

けど澪ちゃんの衣装楽しみだ。狼の衣装らしい。  もう絶対かっこいいじゃん!一眼レフほしい!写真にして家に飾りたい!……落ち着け私。

落ち着くために深呼吸をしていると横にいたあまねんに「どうした?情緒不安定か?」と心配された。 なんてこった。


みんなが教室の端の方をカーテンで遮り、更衣室(仮)で澪ちゃんの着替えを待つ。 え、そこの女子、一眼レフ持ってんじゃん!あとで写真貰おう。

携帯を持ち、いまかいまかとカーテンを開くのを待つ。 心臓や、少しおさまって。