「じゃあみなさーん。出し物は夏休み前に決めた‘動物カフェ’で大丈夫ですかー?」
あまねんがクラス全員に聞くとみんなが手をあげて「さんせーい」と声をそろえた。 結団力すごいなここのクラス。
まあ念願の喫茶店だし、楽しみだなあ。
頑張ろう、と気合を入れながら隣を見ると澪ちゃんは頬杖をついて外を眺めている。 その横顔写真撮ってもいいかな?だって顎のラインとか手の大きさとか流し目とかもう全部好きなんだもん。
私は震えながら写真を撮るのを我慢した。
まあ、授業中だしね。
目で焼き付けておこうとしてガン見…見つめているとふと澪ちゃんがこっちをみて目があってしまった。
私は緩んだ頬をそのままに口パクで『だいすき』と愛を伝えると澪ちゃんは無表情のまままた外へと視線を移す。 いつか『俺も』って返ってくるように頑張ろう。
そして澪ちゃんの照れる顔を拝みたい。