教室内はガヤガヤしていてだけどみんなが自分の席に座っている。 教卓の方を見ると先生がいるからみんな座っているんだろう。

自分の席に座ろうと二人から離れるといきなり二人に腕を掴まれた。 びっくりして振り返るとやけに真剣な顔の二人がいた。



「……ひっさー。 俺たち3人に秘密はなしだよな? ズッ友だよな?」

「そうだよ…… 『俺たちの仲だろっ?』」



真剣な表情をしながらも変な言葉(JK語)ととあるドラマのモノマネをする二人に俺は首を傾げてそんなにバイトをしていたことを言ってないことに少し罪悪感を抱く。

……二人もバイトしたかったんだな。


「言い忘れて悪りぃな」と謝ると二人はホッとしたようなちょっとショックなような複雑な顔をする。

二人はそっと腕を離したので俺は自分の席に座る。ちなみに一番後ろの窓際という最高にいいポジションだったりする。しかも人数の関係で隣がいないという最高を超えた最適さ。

……のはずなのだが何故か隣に机と椅子がある。 何故だ?

そして何故か胸がざわついた。 心の何処かで「もしかして?」なんて思ってる。


先生が全員席ついたのを見て廊下に出て行く。 ああ、胸がざわつく。

先生が戻ってきて先生の後ろについてくる女子を見て思わず教室から出て行きたくなった。