「俺、頭が痛いからいかーー」

「ーー澪。 行きなさい」

「ハイ」



母は強し、の意味がやっとわかった気がする。 なるほどこう言うことか。


逆らうことを諦めた俺は寝巻きから着替える為、もう一度部屋に戻る。

……いや、なんでお前もついてくんの?



「なんでいんの?」

「澪ちゃんが好きだからです!」

「だから理由になってねえって」



コイツはバカなのか? あぁ、バカだったな。

俺はため息漏らして服を物色しながら口を開いた。



「遊園地には行くからリビングで待っとけ」

「……なんだか新婚さんみたいだねっ」

「……帰れ」



こんなバカと喋ってるとマジで頭痛くなるわ……。