とりあえずケーキを食べようとフォークを手に取り、目の前のケーキ…ショートケーキを一口すくって食べる。

うん、うまい。 店で買ってきたと言われても気付かないレベルの美味しさ。



「どう、かな?」



不安げに見つめる新田娘。 俺は1つうなづいて「美味しいよ」と返す。

お昼でパフェ食べたけどあと3個ぐらいは余裕でこのケーキ食えるわ。 マジで。

何気に新田娘をみると思わず見惚れてしまうほど綺麗な微笑みを浮かべていた。



「う、嬉しいっ……。 ありがとう澪ちゃん……」



そう言って頬に手を当て「うふふ、あはは」と気色の悪い笑い声をあげる新田娘。

さっきの綺麗な微笑みが台無しだわ、と心底思った。