チャイムがなり、私たちの教室に先生が入ってきた。


「出欠を取ります。名前を呼ばれたら返事をしてください。」


先生は全員の出欠を確認した後に入学式の説明をした。


「七組の皆さん、出席番号順に並んでください。」


そう言われて廊下に出ると、両隣のクラスはもう既に並んでいた。


前のクラスを見ると、六年生の時に同じクラスだった柴崎 甲樹(しばざき こうき)と、藤瀬 彩維(ふじせ あい)がいた。


甲樹は元野球部。


中学では硬式野球をやるため、中学校の部活には入らないといっていた。


彩維は六年生の時に仲良くなった。


グループのリーダー的存在で、影でいろいろ言ってるのも聞いたことがあるけれど、マイペースでフラフラしている私をいつも呼びに来てくれた。


私はこのふたりが大好きだ。