それから少しして、わたしは何が起こったのかを知った。

彼は、全身が麻痺する病気にかかっていたのだそうだ。

発見が早ければ治ったかもしれないのだが、遅かったために治る事はなかった。

彼は身体が動かなくなる前に、これを書いて、わたしの家に届けたらしい。

わたしは、溢れる涙をひたすら拭っていた。