翌日
俺はいつも通り学校へ行った。
教室
涼夜「瑠璃亜おはよう!」
咲人「今日も来るのおせーよ(笑)」
瑠璃亜「おはよう。咲人だってたまに遅刻すんだろ(笑)っていうかまだ授業の時間でもないし!」
涼夜「たしかに(笑)」
咲人「うるせーな(笑)朝は眠いんだよ!」
そんな他愛なない話をしていると…
ガラガラガラ
突然教室の扉が開く。
一斉に皆の視線が扉の方に集まる。
そして1人の女性が入ってくる。
女性「皆おはよう!今日からこのクラスの担任になる事になった城田彩だ。」
教室内が一斉に静まり返る。
女性は教卓の前に立ち不思議そうに言った。
女性「あれ…?なんで黙るんだよ!」
瑠璃亜「いきなり知らないやつが入ってきたら黙るだろ。」
俺はボソッと呟いた。
女性「あっ!確かにそうだね!まあとにかく私が今日からこのクラスの担任だからよろしく。」
涼夜「どうせまたすぐに辞めんだろ!なあ瑠璃亜。」
瑠璃亜「だろうな。だから名前なんて覚える気ねーし。」
咲人「そうだね。」
クラスの全員が一斉に首を縦にふった。
彩「えっ?ちょっと!それってどういう意味?」
彩は彼らが言ったことの意味がわからずにいた。
涼夜「あんた校長とかから何も聞いてないの?」
彩「何を?」
涼夜「本当に何も知らないんだね。なら教えてあげる。」
涼夜はそう言うと自分の席からスッと立ち上がりゆっくりと歩き出した。
そして彩の前に立ち
涼夜「このクラスの担任お前で3人目。」
彩「えっ?まだ2年になって5ヵ月だよ?」
彩は動揺を隠せない様子。
涼夜「1人目は1ヵ月もしないうちに。2人目は先週辞めてった!詳しい情報は知らねーけど(笑)」
そう言って涼夜は自分の席に戻っていく。
瑠璃亜「だから俺らは誰が担任になろうが関係ないんだわ」
咲人「そういうこと。だからあんたもせいぜい頑張りな!」
咲人がそう言うと他の生徒も馬鹿にしたように笑い出した。
そしてチャイムが鳴り、彩は職員室に戻った。
咲人「あいつどうする?」
瑠璃亜「まあ様子みてみようぜ!」
涼夜「1発やらかすか」
涼夜は怪しげな笑みを浮かべた。