「それで、どうしたの?」 「どうしていたかしらね。代わりに、ありがとうと大好きを繰り返していた気がするわ。愛してると言ってしまえば、その人を縛ってしまう気がしてね、いつかどこかで傷つけてしまう気がして、怖かったのよ。愛で大切な人を傷つけるなんて、神様も望まないわ。だからちょっと遠回りをして、あなたじゃなきゃだめなのよって言っていたの。」 「それが特別?」 尋ねられて咲子おばあちゃんは千夏をしっかりと見据えました。 そしてまた、ポツリポツリと語り始めるのです。