「やる気だけあっても意味ねぇよ?」
「知識がねぇとなぁ〜」と、隼斗がまたムカつくことを言うもんだからあたしのイライラメーターを上げていく。
なんでこうやって憎まれ口しか言わないかな……。
「う、うっさい!!」
「愛咲、ほんとに今年も先生と二人きりかもね~」
真瑠まで……!
もうひどいよ?みんな。
そりゃあ、あたしの数学は
破壊的に出来ないけどさ…。
まず、理系がすごく苦手なあたし。
文系はまぁまぁできる方かな。
「そ、そんなぁ~…」
あの先生と二人きりってイヤなんだよね。
あたしの学校の数学の先生は目つきは怖いし、元ヤンだと言う噂だってあるくらい。
すると、すぐそばから視線を感じて隼斗の方を見ると、ジッとあたしを見つめていた。



