「ん?なに?」
「なんだよ~、嬉しい知らせか?」
えっ?
嬉しい知らせ……ってなに?
と思いつつも、今はそれどころではないのでスルーした。
「実は…同居してるの」
「え?誰が?誰と?」
真瑠が頭の上にハテナを浮かべて聞いてきた。
恭介くんは意味がわからないのかポカーンとしている。
「あたしと隼斗が…」
「「ええぇぇぇ!!?」」
二人のハモった声が中庭に響いた。
う、うわぁ!!二人とも声がおっきいよ!
何となく感じる視線。
ほら、二人のせいで
みんなが見てるじゃん……。
「え、なになに展開はやくない?」
「お前らいつの間に付き合ってたの?」
早くもあたしは質問攻め。
隼斗はそれを黙って見ていた。



