「ふーん。まあどうでもいいけど」
「じゃあ、もし仮に俺に彼女ができたらどーする?」
こんなこと聞いてどーするんだよ。
俺が求めているような答えが返ってくるはずもないのに。
愛咲はうーん、と少し考えている。
まあ、考えてくれているだけ…いいのかもしれない。
即答で『おめでとうって思うよ。やっとあんたと離れられるし!』なんてこと言われたらさすがの俺もショックだしな。
「まあ……嬉しいかな」
「……あっそ」
「でも正直ちょっと寂しいかもね」
「……え?」
ツン、としたように
あっさりと言葉を発した愛咲。
予想外の答えに戸惑って言葉に詰まる。
だって、愛咲の口から『寂しい』なんて言葉が出てくるなんて思いもしていなかったから。
そして、愛咲は俺よりも少し前を歩いた。
後に手を組んで、俺の方を振り返った。



