「コイツ、俺が狙ってるから」
「そ、そうなの?」
「おう。それにこんなやつやめとけ。
お前にはもっと良い奴が絶対いるから。な?」
「う、うん!!!
じゃあ、お兄ちゃんとお姉ちゃんお幸せに!!」
そう言いながら、男の子は
手を振って帰っていった。
よし、これでよし。
と思っていたら
隣からバシッと肩を叩かれた。
「…なんだよ」
「ね、ね、狙ってるって…!」
「あー、あんなの嘘に決まってんだろ。本気にすんな」
「なっ…!嘘であんなこと言わないでよ!バカ!」
「なに、期待した?」
「そんなわけないでしょ!!」
少し怒ったように公園から
先に足早と出ていってしまった愛咲。
その後ろ姿を見ながら
俺は呆れたように笑った。



