「いや俺は……」


「いいからいいから!
背中はこのあたしに託しなさい!!」


「それが一番不安」


「はぁー!?」



愛咲に無理やりブランコに座らされた。


なんか、昔もこんなふうに無理やり愛咲に座らされて結局ブランコに乗ってたな。


すげー懐かしい。

あのときからずっと好きだったんだよな。



「よいしょっと!」



一生懸命、両手で俺の背中を押してくれる。
それだけで自然と頬が緩んで気分があがった。



「どうですかー?」


「んー、まあまあだな」


「もう!なによそれ!」



と、言いながらも笑ってくれる愛咲。