「何だコレ…こんなの欲しいの?」



「えっ…?あっ、こここれは…!!!」



隼斗はあたしが机に置いていた雑誌を手に取って開いていた。



「か、返してよ…!!」



あたしがさっきまで見ていた雑誌にハートのストーンがキラキラと輝いてる可愛いネックレスを見つけたから丸印をつけていた。


まぁ、お小遣いもないし
当分は買えないんだけどね……。



「こんなのお前には似合わねぇよ」



そういうと、バッと机に雑誌を投げた。



「はいはいっ。そんなの分かってますよ」



いいもんね。

別にあんたに似合ってるなんて言われたくないし。


やっぱり、コイツは失礼ヤツだ。

そう思いつつも、どこか“似合わない”そう言われて落ち込んでいる自分もいた。


なんであたしこんなに落ち込んでるんだろう。

相手は隼斗なのに…。

その原因は解明できないまま
モヤモヤした気持ちをかかえて一日を過ごした。