隼斗があたしの毛先を触って 濡れているかチェックしただけだった。 なのに、あたしってば勘違いしすぎでしょ!! 絶対に変に思われた! 「い、い、いや…?そ、そ、それはね?」 「変なことでも 考えちゃいましたか。愛咲ちゃん」 ニヤニヤと意地悪そうに笑う隼斗の顔を叩こうとしたら、 ───…ガシッ その手は隼斗によってしのがれ、 あたしの手は壁に固定された。 「そんなにしたいなら…してやろうか?」 あたしを見つめる隼斗の目は、やけに色っぽくてイヤでもドキドキしてしまう。