すると、シャワーの音がなくなり



「え?愛咲?」


中から少し動揺している
隼斗の声が聞こえてきた。



「うぅっ…はやとぉ~…」



あたしは安心からか何なのか
わからないけどポロリと涙がこぼれ落ちた。

なんでこんな奴のために泣いてるんだか……自分でもわけがわからないよ。


だけど、怖くて怖くて。

ただ、隼斗がいなくなって
しまうんじゃないかって…怖かったんだ。


どうしようもない幼なじみで
イジワルだし、俺様だし、大嫌いなのにね。


なんでこんなこと思っちゃうんだろうね。