───…ガシャンッ!!


お風呂から聞こえてきた大きな物音。


もしかして、本当にのぼせたの!?


あたしは心配でいてもたってもいられなくて気づけばお風呂場まで走っていった。


ザーザーと聞こえるシャワーの音。

だけど、シャワーを浴びてる時に倒れたのかもしれない。


勘違いかもしれないけど、
もし、本当に倒れてたら……?



「隼斗!?大丈夫!?生きてる!?」


あたしは無我夢中で隼斗に問いかけた。


だけど、


「……」


返事はない。

心配で心配でたまらないけど、
さすがに中に入る勇気もない。



「隼斗…っ!!死なないでよ!!」


隼斗が死んじゃったら…どうしよう。

そう思うと怖くなって
お風呂のドアをバンバンッと叩いた。