あたしは黙々と餃子の具を
皮に包む作業を繰り返していた。
50個ぐらいあれば十分だよね?
あー…でも隼斗いっぱい食べるかなぁ~?
まぁ、いっか。
なくなったらまた作ればいいし。
フライパンに油を引いて餃子を並べる。
ジュワジュワと焼ける音がして
キッチンは餃子のいい匂いに包まれた。
「グゥゥ~~…」
もう~、お腹空いたなぁ~…
それにしても隼斗遅くない?
もう三、四十分は経ってるけど。
男の子のお風呂って
もっと早いもんじゃないの?
まさか、ホントに溺れてるとか!?
タコさんみたいにのぼせてるとか!?