「愛咲」
体が離れて、
お互い大好きな人の瞳を見つめ合う。
「一生大事にするから…俺と付き合ってください」
ずっと聞きたかった言葉。
頬にツーッと涙が伝い、
ポタリと地面にこぼれ落ちてシミを作る。
「絶対に大事にしてよね…っ!!」
「なんだよそれ…ムカつく…」
なんて言いながらも少し潤んだ瞳で
嬉しそうに笑っている隼斗に抱きついた。
そして、隼斗はあたしの耳元で小さく甘い声で囁いた。
「ハハッ…顔真っ赤」
「み、見ないでっ…!!」
ここまでくるのに、
このぬくもりに触れられるまで
たくさん時間もかかったし、色んなひとに迷惑をかけた。



