「なんだよ…?」



キスを拒まれて明らかさま
不機嫌に眉をひそめる隼斗。



「隼斗って…
雪ちゃんのこと好きなんじゃ…」



だってそう言っていたし。


まだ、どこかでこんな夢みたいな状況を信じきれていない自分がいる。



「はぁー…」



隼斗は大きなため息をつくと真剣味を帯びた瞳であたしの目をジッと見つめた。



「俺が好きなのはお前だけだっつーの」



あたしの目に映る彼は今までにない
最上級の笑顔をあたしに向けてくれた。


それを見てあたしの胸がトクンッと高鳴り、
鼓動はどんどん加速していく。


あー……やっぱり好きだな、と実感したよ。
あたしは隼斗には敵わない。



「…てか、お前アメリカになんて行かねぇよな?」



隼斗の表情がどんどん不安に満ちた表情に変わっていく。