「…もうとっくの前から好きだし、バーカ…」



あたしはそういってグッと背伸びをして隼斗に触れるだけのキスをした。


我ながら、大胆な行動だと思った。


だけど、それぐらい顔を真っ赤にして
口元を手で抑えている彼が愛おしくて堪らなかった。



「おまっ…////」


「好きだよ、大好き…ぐすっ…」



あたしは色んな感情が一気にこみ上げてきて、それが涙となり頬を伝う。


だって、あたしの前には
満足そうに笑う隼斗がいたから。



ずっとこのときを夢見ていた。


隼斗がもう一度
あたしを好きだと言ってくれる日を────。