「……黙れ」



だ、黙れって…そんなこと言われても…



「お前さ…ろくに英語もできねぇくせに
アメリカになんて…行くんじゃねぇーよ…!」



抱きしめられているから耳元で呟かれる言葉。
それだけで心拍数はどんどん上がっていく…。



それって…
もしかして引き留めてくれてるの?



「いいじゃん…あたしが何しても。

隼斗にはもう何も関係ないでしょ?」



そうだよ。
赤の他人には関係ない話でしょ?

しょせん、ただの隣人だよ?



「大アリだっつーの…」



ぶっきらぼうにぽつりとそう呟いた。