嘘だよ。
お前は痩せすぎだからもっと食べた方がいい。
たとえ、お前が太ったって俺はずっと好きだから。
嫌いになれるところなんてどこにもねぇから。
もう、ほかの女なんて考えたくないくらい好きなんだよ。
「ほら、もうこれ全部やる」
そう言って愛咲にまだ残っているプリンを渡して俺は自室へと向かった。
だって、これ以上一緒にいたら
何をしてしまうかわからないと思ったから。
気持ちを整理しねぇとやべぇ。
初日からこんなんで大丈夫なのかよ、俺。
愛咲は幼なじみ。
俺の恋は叶わない。
幼なじみとして半年間
そばにいれるなら、それでいい。
愛咲は何も知らなくていいんだよ。
アイツの悲しい顔なんて、見たくもない。