「…さよなら…隼斗…」



本当に幸せな半年間だった。


最初は最悪だったけど、
今は心からそう思うよ。


ありがとう………幸せになってね。



「なにが、さよなら、なんだよ…はぁはぁ……」



えっ…?
あたしってばまた幻聴が聞こえたのかな?


慌てて声が聞こえてきた方をみて、
あたしは自分の目を疑った。


…そこには急いできたのか息が荒い隼斗がいたから。



「なんで…っ?」



なんで…いるの…?

今日は雪ちゃんとの婚約パーティーなんじゃないの…?



「てめぇ…ふざけんなよ…」



いきなり来てなんのつもり?
あんたが好きなのは雪ちゃんでしょ?