この雰囲気からしていい話ではなさそう。


もしかして…香鈴が熱を出したとか?


でも、朝は元気そうだったし。



「母さん、隼斗に
ずっと隠していたことがあったの」



隠していたこと……?

なんか、イヤな胸騒ぎがする。



「なに…?」


「前に…
隼斗に演じるなって言ったでしょ?」


「あぁ…」



俺が倒れたとき
母さんは俺に“演じるな”と言ったんだ。


だけど、それがいまさらどうしたっていうんだよ。


母さんが言ってくれたから
俺は今こうして体調も良くなってきている。


だからこそ、母さんたちの夢を叶えてやりたいんだ。