隼斗の好きなものも嫌いなものも
誰よりも隼斗のことを知っているのはあたし。
「そっか…ならアメリカでも頑張れよ」
「ごめん、愛咲…何もしてあげられなくて…」
「二人には感謝してもしきれないぐらい
たくさんのものをもらったよ。ありがとう」
あたしの恋を…最後まで
応援してくれて本当にありがとう。
二人がいたから、あたしはここまで頑張れたし、決意することが出来たんだ。
「正直、寂しくなるわー……愛咲がいないと」
机に頬杖をつきながら
大きな瞳を潤ませてそう言った真瑠。
「俺がいるじゃん?」
「恭介じゃ、埋めきれないわ」
「うわ、ひでぇな…」
「ハハッ…二人とも最高すぎっしょ…!」
そう笑って言いながらも、
瞳から零れ落ちた涙があたしの頬を伝う。



