「来週のいつだよ?」
「……水曜日」
「なんで平日にしたのよっ!」
「えへへ…ごめんね…」
だって…二人に見送りに来てもらっちゃったらきっとアメリカに行きたくなくなっちゃうんだもん。
そうなったら困るから、あえて平日にした。
「……その日」
「えっ?」
恭介くんがポツリと静かに言葉をこぼした。
「その日…隼斗と
笹原の婚約パーティーがある」
ウソ……
そんなのまったく知らなかった。
婚約パーティー……か。
そこで本当に隼斗の婚約者は雪ちゃんになるんだね。
「その様子じゃ知らなかったんだな」
ねぇ、恭介くんは…
あたしに何が言いたいの?



