「絶対…後悔するよ?」
真剣そのものでまっすぐな二人の瞳が
あたしへと向けられている。
「いいよ、後悔しても。
隼斗のためならいくらでも後悔する。
隼斗がそれで幸せになってくれるなら…」
あたしは隼斗が幸せになるならそれでいい。
少しだけ欲をいえば…
幼なじみという関係だけは修正したかった。
「愛咲…」
「だからね、あたしもう会わない」
昨日、雪ちゃんにも言われたし…。
「でも、学校で…ってまさか…」
「ウソだろ?お前…」
頭のいい二人は気づいたかな?
あたしが今から言おうとしていることに。
「あたし、アメリカで暮らすことにした…」