えっ……?


今なんて……?
隼斗が倒れたなんてそんなのウソだよね…?



さっきまで眠かったのに、
ママのその言葉で一気に目が覚めた。



「隼斗くん、かなり疲れが溜まってたみたいね…」



眉を八の字に下げながら
しんみりとそういったママ。


そういえば、最近学校でも
何かと忙しそうにしていた隼斗。



資料がどうちゃらこうちゃらとか……。



恭介くんの話では、存続者として相応しくなるために色々と経験している最中なのだと言っていた。



それで体を壊したら元も子もないじゃん。


やっぱ…隼斗はバカだよ。


昔から責任感だけは
人一倍強かった隼斗のことだ。


体が悲鳴を上げていても
誰にも言わなかったのだろう。


今の隼斗には……
弱音を吐ける人が一人でもいるのかな?