「お邪魔します~♪」


「お邪魔します」



久しぶりの愛咲の家だ。
何も変わっていない。いつ来ても落ち着く。


今日から半年間、世話になる家。
俺にとって人生で一番、大切な半年間が始まる。







「あー、もう本当にあんたと
同居とかありえなさ過ぎて萎えるわ〜」



母さんたちが出ていき、俺の隣でさっきから
グチグチと文句を言っている愛咲。


菜奈さんは何も言っていなかったんだな。
まあ、その方がいい気もするけど。


つーか、俺と同居するのそこまで嫌なのか?


「うっせぇな。
そんなのこっちだって萎える」


「はぁ!?意味不明!」


「こんな色気もクソもねぇ女と同居とかマジ最悪。どうせならもっと美人で胸もあって、優しい女がよかったわ」



口から思ってもいないことが
でてしまうのもいつものこと。


けなすつもりなんてないのに
気づいたら愛咲のことを侮辱している。