あたしが風邪を引いた時にいつも食べるモノ。

覚えててくれたんだ……。



「それにね、最近雪乃ちゃんって子がよく家に来るんだけどお兄ちゃんいつもムリして笑ってるんだ~

ママとパパにも気を使ってるみたいだし、
疲れてるのかなぁ?」



もう……耐えられないよ。


隼斗はそんなに辛い思いをしていたんだね。
そんなのあたしに言ってくれればいいのに。


なのに、あたしってば……


いくら手を伸ばしたってキミに届かないからって、八つ当たりして……


あたしは最低でしかないよ。



「って…えっ!?愛咲ちゃん!?」



いきなり、泣き出したあたしに
香鈴ちゃんは驚いていた。