『もう、ラブラブだなぁ~!!』
『隼斗くんやるわね~!!』
『隼斗と雪乃ちゃんは
やっぱり運命の相手だったな』
親たちはその話を聞いて
とても満足そうにしている。
“運命の相手”
俺がそう言われて頭に浮ぶのは愛咲だった。
昔からずっと俺のそばにいた人。
こんな俺に飽きることなく
いつも、笑顔を向けてくれた人。
ずっとずっと、好きだった。
俺が将来結婚する相手は
ずっと、愛咲だけだと思っていた。
てか、その気しかなかった。
どうやってでも振り向かせるつもりだった。
なのに、俺の相手は生まれたときから
勝手に決められていたなんてな…。
それも……相手は幼なじみ。