『全然大丈夫だから。
それより仕事お疲れ様』
母さんと話すのは少しだけ
気楽にできるようになった。
というか、むしろ体育祭には
来てもらわなくてよかった。
あんなところを見られてしまったら、
母さんが気づいてしまうかもしれない。
──…俺がまだ愛咲を好きだということに。
『あっ、そうそう!!聞いて聞いて~
今日、隼斗くんってば借り物競走でね、私のこと選んでくれたのっ♪
しかも、お題は“好きな人”!!』
嬉しそうに話す雪乃。
俺も話に合わせて無理やり笑う。
ちゃんと、笑えてんのかな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…