俺にとって、忘れられない大事な半年間になった。


俺の想いを伝えるつもりなんてなかった。


だけど、一緒に過ごすうちに
どんどん気持ちは膨らんでいくばかりで……



つい、伝えてしまった。



俺がなにかすると、すぐに顔を赤くして
ツンデレになる愛咲が可愛くて仕方なかった。



今だって思い出すだけで、
胸がぎゅっと切なく締め付けられる。


雪乃と同じ空間にいるというのに
俺の頭の中はいつも愛咲のことでいっぱい。



……アイツ、元気にしてんのかな。

……泣いてないかな。

……ちゃんと、笑えてんのかな。



頭に浮かぶのはいつだって愛咲のこと。
離れてしまうと余計に思い出してしまう。


いつもそばにいたから俺が見守ってやれてたけどもうそんなことできねぇから心配で仕方ない。


愛咲と最後に話したのはいつだっけ………?


そうだ、体育祭のときだ。