だけど、断り続けるたびに
父さんの眉間にシワが寄っていく。



だから……俺は決めたんだ。



どう頑張っても愛咲と一緒になる道はないのなら……と俺なりに考えて考え抜いて出した答え。



『わかりました…』


『本当か…!?』



俺がそういった途端、パァッと花が咲いたように表情が明るくなった父さん。



『でも、一つお願いがあります』


『…なんだ?』


『俺に半年間の自由をください』



本当はもっとほしいけど、これ以上もらってしまうと結婚するのがイヤになりそうだし。



『今だって十分自由じゃないか…小学校も中学校も高校だって、一般の学校にしてくれって言うからしてやったじゃないか……』



父さんの言っていることは分かる。


学校はどうしても愛咲と一緒がよくて無理を言って同じところにしてもらったから。